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a0001_009178買った種の芽が出ない!

トマトやトウモロコシ、スイカにナス……ワクワクしながら品種を選んで購入して種をまいたのに芽が出なかった!
そんな経験はありませんか?
ポットにまいた、水もあげている、3日経った……変化無し。
1週間経過……変化無し--10日過ぎ………変化無し!
このあたりでしびれを切らす事が多いことと思います。

楽しみだったぶん、落胆と苛立ちがミックスされた感情が沸々とわき上がってきます。
失敗から学ぶことも多いですが、できれば成功させて収穫まで漕ぎ着けたいところです。


種まきには必勝の法則があります!

植物にはそれぞれ発芽条件というものがあります。
この条件が揃わないと種から芽が出ないよ! という絶対条件です。
逆に言えば、その条件をビシッと揃えてあげると芽が出ます。
順番に見ていきましょう。

1:発芽適温

大事です。超大事です。
おおよそほとんどの種類の植物の発芽条件には【必要な温度】があります。
それぞれの品種に必要な温度を与えない限り、種はピクリとも動きません。

何故でしょう?
それは植物の生き残り戦略が原因です。
自然界で生き残る為には、間違いなく「春」――つまり、これからどんどん暖かくなっていく季節に芽を出さなければなりません。
うっかり冬に芽を出しても、寒くて生長できず枯れてしまうからです。
だいたい、土の温度がこれくらいになったら、芽を出しても大丈夫……という条件が、種にはインプットされているのです。
その温度を与えてあげるのが、種を播いた人間のお仕事です。

ここで、代表的な夏野菜の発芽適温を見てみましょう。
野菜発芽適温
 トマト 20~30℃
 ナス 25~30℃
 ピーマン 25~30℃
 唐辛子 25~30℃
 キュウリ 25~30℃
 ゴーヤ 25~30℃
 カボチャ 25~30℃
 ズッキーニ 25~30℃
 メロン(マクワウリ) 25~30℃
 スイカ 25~30℃
 トウモロコシ 25~30℃
 オクラ 25~30℃
 エンドウ 20℃前後

いかがでしょう。
これが各植物の種の理想的な発芽温度です。

種袋には、だいたい、その種の発芽温度が書かれています。
まずは土を発芽適温に保ちましょう。
播き時期が早ければ早いほど、人工的な加温・保温が必要なことは、天気予報の気温を見ていただければお分かりいただけると思います。ちなみに、きっちり土の温度を上記のような温度に保てていた場合、プチトマトだと3日程度で発芽します。
(スタッフがまさに今季、加温機を使って発芽実験をしました。試した品種はCFプチぷよです。もちろん、野菜によって日数は異なります)

加温機・保温設備がない場合は、種袋の播き時期の、できるだけ後ろの方の時期に種まきをしてください。「春は遅めに、秋は早めに」という言葉があります。
家庭菜園の場合、それほど早穫りにこだわらないのであれば、暖かくなってからの種まきの方が成功の確率が高くなります。
(種まきが面倒なら苗を買ってくるのもひとつの手です! その場合は、苗が出回り始める時期をぐっと我慢して、GW前後に購入することをお勧めします。苗も、寒すぎたり遅霜に当たると枯れてしまいますから……。ちなみに弊社でも苗は取り扱っております/宣伝


2:水

大事です。超絶重要です、水。
水がなかったら種は芽を出しません。
水も、発芽の絶対条件です。
種を播いたらたっぷり水をあげてください。

最悪なのが、温度が足りないのに水をあげてしまうこと。
種が腐ります。死にます。気をつけてあげてください……。
温度が足りないだけの場合は、種は死にません。

また、発芽までに種が完全に乾いてしまうと、これも種が死んでしまいます。
土がカラカラにならないよう、特に加温機を使っている場合は注意が必要です。


3:空気

大事です。当然ですが大事です。
水でだぼだぼにしすぎると種が窒息してしまうことがあります。
種を蒔く前に、水につけすぎてもいけません(種が溺れてしまいます。水につける時は種袋の説明書を良く読みましょう)。


以上です。
温度・水・空気。この3つの条件が揃わないと種は発芽しません。


種まきのコツをいくつか紹介します。

・種を蒔く前に、ポットの土の温度を上げておきましょう。スムーズに芽が出ます。
・種を蒔く前に、たっぷり水を掛けて土を湿らせておきます。土の浮きを押さえられるのと、種が流れるのを防ぎます。
・種を蒔いた後、土の上に軽く手形が残るくらい、上から押さえます。種と土を密着させて、種が水分を吸収しやすくなります。
・小さな粒の種は流れやすいので、水やりは細かい目のジョウロなどを使いましょう。
・種を播く深さや発芽適温は、種類によって違います。
 種袋には、種まきの方法が書いてあります。
 説明は良く読みましょう。


以上、種の発芽法則でした。
国華園は、皆様の実り多い家庭菜園ライフを応援しています。