CG120こんにちは!
皆さんお元気でしょうか?


近頃は気温が上がり、すっかり春めいてきました。
植物たちも活発に活動中です。

春といえばお花見や新歓送迎会など、色々なイベントがあってワクワクしますよね。、
私の食欲もモリモリ湧いてきました!

それにともなってお腹周りにつく脂肪……。
こいつをなんとか減らそうと、畑仕事に精を出す毎日です。

今の日本は、特に意識しなくても栄養不足にならないくらい
食生活には恵まれた環境となっていますよね。
でも逆に、摂り過ぎが原因で健康に弊害が出ることも……。

そんな現象が、園芸界にも当てはまるということをご存じですか?
今回は、植物にとっての栄養分「肥料」のお話をお送りいたします。
よく売られている「肥料入りの土」。便利ですよね!
けれどその中には「これでもかっ!」というほどたっぷり肥料が入っているものもあるんです。

特に球根植物は、もともと球根の中に栄養分を蓄えているものが多いため、
ほかの植物よりも肥料は控えめでちょうどいいくらいなのです。

肥料が多すぎると、植物の健康にも弊害が出てしまいます。
花が咲かなくなったり、軟弱に育ったり。
最悪の場合は、球根を腐敗させてしまうこともあります。


球根植物にとって良い土とは、基本的に「水持ちと水はけが良く、肥沃な土」を指します。
(※例外も多くありますので、必ず栽培説明書をよく読んでくださいね!)

ここでいう肥沃な土というのは「腐食物質が多く、保肥力に富んだ土」という意味です。
「肥料分がたっぷり入っている」という意味ではないのです。

具体的には「赤玉土もしくは鹿沼土」と「腐葉土もしくは完熟堆肥」を混ぜ合わせるだけでOK。
ちなみに私は基本的に「赤玉土:腐葉土=7:3」で栽培しています。

肥料は植物の生育を見ながら、少しずつ与えるようにします。
多すぎず少なすぎず。ちょうど適量を与えた場合、球根植物は最高の花姿を見せてくれますよ!


ここで私が育てている、夏植え球根の1種であるポリキセナをご紹介!
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ポリキセナは南アフリカ産の球根花で、小輪でたおやかな花です。
開花するととっても良い香り!テーブルの上やリビングに飾るのがオススメです。

ポリキセナの場合、2~3週間に1度、液体肥料を与えるのが最適です。
液体肥料は水で薄めて作るものが多く、調整がしやすいのが利点です。
薄めに作ることで多肥になりにくいため、初心者の方にもおすすめです。
また、肥料の効果が固形肥料などと比べて早く切れるため成長度合いをみて
施肥することができます。
栽培に慣れた方は、もちろん固形肥料でも構いません。

ここで、肥料効果がはっきりとわかる写真をご覧いただきましょう!
2(加工)

球根はなるべく同じくらいの大きさのものを選び、
写真の右側から日光が当たるように配置し、栽培しました。

ポリキセナの場合通常であれば日なたである右側の株のほうが生長しやすいのですが、
この写真では化成肥料(白色の球体)に近い左側の株のほうが大きくなっています。
お花も大きくて立派です。肥料がしっかり効いている証ですね!

このように、適度な肥料は植物の生育に抜群の効果があります。
花に効く肥料や球根肥大に効く肥料など、用途も様々です。
それぞれの時期に合った肥料を知りましょう。

そして何より、植物も私たちも、適切な栄養分を適量摂るのが一番!
生活習慣に気をつけながら、健やかな園芸ライフを楽しみましょう♪

私どもは目下、次のカタログの制作中です!
期待してお待ちください。