大きいものは感動も大きい!

こんにちは! もうすぐ夏本番ですね。皆様いかがお過ごしでしょうか?
私たちも暑さに負けず、日々がんばっていますよ!

お客様より日々お寄せいただくお手紙やメールの中に、開花や収穫のご報告があります。
「数年、数十年をかけてようやく咲いたよ!」というご報告をいただく時は、
私どもが最も喜びを感じる瞬間です。
「こんなにもユリがたくさん咲いた」とのお写真を拝見させていただいた時は、
思わずぐっときてしまうほどの感動を覚えました。

いずれ、国華園のカタログやホームページに、お客様ご自慢のお庭写真や寄せ植え写真などを掲載する場所を
作れたらなぁ・・・などと、ぼんやり考えたりしています。

先日、またお客様から喜びのご報告をいただきました。
兵庫県在住のA様より「2003年に販売していたジャカランダの花がようやく咲いた」というご報告でした。

1280px-Jacaranda_mimosifolia_flowers_and_leaves

(Wikipediaより)

ジャカランダは世界三大美花木のうちの一つで、藤色に近い神秘的な花を咲かせます。
高木なので最大15mに達する種もあります。
国内では珍しく、花まで咲いている木を見かけることは、なかなかありません。

そのジャカランダを見事10年越しに咲かせたとのご報告に、
A様がしっかり愛情をかけて可愛がってくださったのだなぁ~と嬉しく思いました。
そして栽培方法について、いろいろと教えていただきました。
A様も「ジャカランダの栽培方法確立のために一助できるならば」とブログへの
記載を快諾してくれました。(本当にありがとうございます!)

まずは一番気になる冬越しについてお聞きしました。
ジャカランダは熱帯性の花木なので、どうしても冬の寒さが心配な植物。
どのように防寒対策をすれば効果的なのか、お聞きしたかったのです。
しかし、聞いてびっくり!
答えはなんともシンプルなもので「特に何もしていない」とのことでした。
A様のお住まいは兵庫県で、近隣にも植わってるそうなのですが、
まわりの皆様も特に何もされていないということで、驚いてしまいました。

熱帯性の植物と聞いたら冬が困る!と思うのは私だけではないですよね?
植物はやはり生物なので環境に慣れるのだな~と改めて考えさせられました。
決してマニュアル通りにいかないのが園芸なのですね。
最近は庭つきの一戸建てにお住まいの方が少ないためか、低めの花木が流行りです。
けれど個人的には「樹木のエネルギーや壮大さを感じるには、やはり高木が一番!」と思っています。
もし空いたスペースがあれば皆さん高木にもチャレンジしてみてください!
もちろん10年単位の長期戦となりますが、花や実をつけた時の感動は筆舌し難いものとなりますよ!!

古来より日本では大きなものを信仰の対象としてきました。
それは木も例外ではなく、人はそこに魅かれるものを感じとり大事にしてきました。
たとえば屋久杉や神社などの大きな古木など、堂々とした姿は神秘的ですらあります。
大きなおおきな自然のエネルギー、その存在を感じ取ることにより、
自らを省みる事もまた、心の平穏を取り戻すひとつの方法であると思います。
高木を育てるには、多くの手間・暇・費用がかかりますが、
それによって得られるものは、他では得難い感動なのではないでしょうか。

少し高木に対する熱意が暴走してきましたので、ここらへんで終わりたいと思います。
ご自身で植えることは不可能でも、樹木と触れ合う時間を取れるような休日を送れたら、
日々のストレスがふと和らぐような気がする――そんな国華園編集部でした。