スイカ接木GWも明けて、そろそろ野菜苗の定植が終わった頃でしょうか?
野菜苗で、丈夫に育つ、連作障害に強いという特長の接木苗を植えられた方も多いことと思います。

接ぎ木とは、植物の土台となる根の部分に、病気に強い強靱な別の品種を使い、その上に本来育てたい植物を接いで育てるやり方です。根っこと本体が、別の植物なんですね。




たとえば、スイカ。
スイカの接木の台木には、カボチャがよく使われます。
台木はとても強いので……上を切られて根だけになり、別の植物をくっつけられても、自分の芽を伸ばしてきます。その伸びてきた芽を放っておくと、接いだスイカが台木に負けてしまい、スイカを育てたつもりがカボチャが実った!!! ということになってしまうのです。

ご覧ください。
これが、台木が育ってきているスイカの接木苗です。
スイカ接木1
おわかりいただけるでしょうか。
明らかに、スイカの切れ込みの深い葉ではない、丸い葉が育ってきています。
スイカ接木2
スイカの葉とカボチャの葉、同じくらいの大きさになってきてしまっています。
これ、このまま放っておくとそのうち、スイカが負けて枯れてしまうんですよ……。

生え際を見てみましょう(写真は拡大できます)。
スイカ接木3

この、色をつけた台木、これ、できればもっと小さいときに発見して摘み取ってください。
スイカ接木4

これぐらいで発見できるとGOODですね。
スイカ接木5


スイカとカボチャは、葉の形が明らかに違いますので、まだ発見は容易です。
接木苗の宿命とも言うべき、台木から伸びる台木の芽。
これ、何回か生えてくることがおおいので、定植後はしばらく、注意してください。

ちなみに、台木のカボチャも実をつけますが、もちろん、食べていただくこともできますが、強健第一の品種なので、味の方はちょっと保証の限りではございません。

次は、難易度の高い、メロンの接ぎ木から出てくる台木の芽です。


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