花ではなく葉をメインに楽しむというユニークな品種の葉牡丹。
そんな葉牡丹について紹介したいと思います。

葉牡丹は季節的に花が少くなる12~3月に観賞期を迎えることや、おめでたい紅白の葉色からお正月に飾られる植物として有名です。
日本では江戸時代から親しまれ、重なりあう葉が牡丹の花に似ていることから「葉牡丹」と名付けられました。
原産はヨーロッパで、キャベツやケールを観賞用に改良されて誕生したので、
英語では「ornamental cabbage(観賞用のキャベツ)」と呼ばれています。

葉牡丹は葉の形によって大きく4つに分けられます。

東京丸葉系:葉が丸く、ポピュラーな葉形
名古屋ちりめん系:葉がくしゅくしゅっと細かく縮んだ葉形
大阪丸葉系:東京丸葉系と名古屋ちりめん系の掛け合わせで、葉の縁にウェーブがかかっている
サンゴ系(切れ葉系):葉に切れ込みが入っている
葉牡丹種類


上記の4つに加えて、切花向けの高性品種も人気があり、葉っぱなのに本当にお花の様に見えてきちゃいます。
このように、葉を観賞する葉牡丹ですが、じゃあ葉牡丹の花ってどんなのでしょう?
葉が色づき2、3月頃まで観賞を楽しんだ後、今回の葉牡丹栽培は終了~と処分してしまう方も多いのではないでしょうか。
そこでちょっと待ったです!
葉牡丹の観賞期が過ぎた後、処分せずに育て続けてあげてください、
そうするとにゅ~っとトウが立ち、キャベツの花とよく似た黄色の花を咲かせるんです。
まだ花を見たことが無い方はぜひ咲かせてみてあげてください♪

そして、葉牡丹の花知ってるよ、ちゃんと咲かせてから処分してるよ!という方
さらにここでちょっと待ったです!! 実はこの先もまだ楽しめるんです。

「踊り葉牡丹」ってご存じですか?
葉牡丹の茎をくねくね伸ばし、まるで踊っている様に仕立てた葉牡丹のことです。
色々特集が組まれたりしているので、知ってる人は知っている楽しみ方なのですが、葉牡丹を長く楽しむ方法としてこの踊り葉牡丹についても簡単にご説明!

葉牡丹の花が咲いた後、4月中旬頃に花下で切り戻してあげるんです。
するとわき芽が出てくるので、これを伸ばしてあげます。
あまりにくねくねし過ぎるノリノリな子は支柱で誘引してあげたり、葉っぱが大好きなアオムシくんから守ってあげながら夏越しさせると、8月下旬頃に伸びたわき芽の先に小さな葉牡丹ができ、
これが寒さに当たって色づくと踊り葉牡丹の完成です。
何本にも分かれた茎の先に色づく葉牡丹は動きがあっていつもの葉牡丹とはまた違った雰囲気が楽しめます!

踊り葉牡丹イラスト


簡単に紹介しましたが、葉牡丹ってシンプルに見えて実は奥が深いんです。
葉牡丹の播種摘期は7月下旬~8月上旬、
発芽適温は15~20℃なので発芽させるコツは播種後涼しく管理することです。
初心者の方でも栽培しやすい品種なので、ぜひ一度で二度三度楽しめる魅力たっぷりな葉牡丹を育ててみてください♪

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