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たねから野菜や花を育ててみたい、あたたかいところを好む植物を冬越しさせたい…

そんな方は必見!
お手軽で効果バツグンの園芸用暖房「ヒーターマット」をご紹介します。

----------  目  次  --------- 
■ヒーターマットとは?
■ヒーターマットを使うメリット
①たねからの育苗に最適!
②温かい環境を好む植物の冬越しに
■ヒーターマットの使い方
①基本的な使い方
②水やりについて
③サーモスタットって?
■国華園オリジナル!「植物育苗ヒーターマット」のご紹介
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■ヒーターマットとは?
日本のきびしい冬は植物にとっても過酷なので、状況に応じて植物の周囲を温めてやれば、より上手に育てられます。
そこで役に立つのが、園芸用の暖房。

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ヒーターマットはそんな暖房器具のひとつです。
ストーブのような広範囲を温めるタイプとは違い、効果は部分的になります。
しかしそれは逆に、せまい範囲を省エネで効率よく加温できるということ。

鉢を少量置いたりセルトレーやポットでまとめて育苗する場合、お手軽で効果が高く、もっとも適した暖房器具といえます。


■ヒーターマットを使うメリット
①たねからの育苗に最適!
いちばん便利なのは、たねから苗を育てる「育苗」の時でしょう。
ヒーターマットを使えばたねの芽ばえをよくしたり、早い時期から苗を育てて家庭菜園のスタートダッシュを切ることができます。

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その理由は、たねの「発芽適温」にあります。

たねの芽出しにはそれに適した環境、たとえば水、光、温度などの条件を整える必要がありますが、中でも特に注意したいのが温度環境です。
まわりが必要な温度に達していないと、たねの発芽はとても悪くなります。
(まだ寒すぎる時期にたねを播いての失敗は、あとを絶ちません!)

たとえば日本でトマトのたねが播けるのは、何月からかご存じでしょうか。
実は気温でいえば4月下旬ごろからです。そして育苗には2か月程度かかります。
なのにお店では、5月初頭には十分に育った苗が並んでいる理由…
それはずっと早い時期にたねを播いた後、温かいハウスの中で育てているからなのです。

ハウスのないご家庭で早まきするには、ヒーターマットが最適。
育苗に適したあたたかい環境が、省スペース・省エネルギーで準備できます。
早まきしない場合でも、高温を維持して芽ばえのばらつきを減らす効果もあります。

②温かい環境を好む植物の冬越しに
ランなどの温暖な気候を好む植物を冬越しさせる際など、ヒーターマットは育苗以外にも重宝します。

■ヒーターマットの使い方
①基本的な使い方
使い方はとても簡単!
1.マットのプラグを家庭用コンセントに接続します。
2.マットの上に、植物を植えた鉢や種をまいたトレー、ポットを乗せます。
use1

※ヒーターマットは室内用の器具ですので、屋外での使用は避けましょう。
基本的にはこれだけなのですが、しっかり効果を得たいのなら、きちんとした設備を整えましょう。
下図はしっかりセッティングした場合の一例です。
dome
◇発砲スチロール等の断熱材をマットの下に敷けば、裏面から熱が逃げません。
◇枠とビニールで覆いを作ればあたためた空気がとどまり、効率が上がります。

ここまでしなくても、市販のプラスチック製カバーやトレーなどにポットを入れ、それをマットにのせてもOKです。
use2

★湿度に注意!
覆いをかけてそのまま栽培すると、過湿で苗が「徒長」します。
徒長とは苗がもやしのようにひょろ長く弱く育つことですが、このような苗はうまく育ちません。
芽ばえた直後は乾燥に弱く加減がむずかしいですが、常に水浸しの状態は避け、時々覆いの中を換気しましょう。

②水やりについて
マットに水をかけないよう、鉢を別の場所にどけて水やりをします。
水をしっかり切ったら、トレーなどで滴る水を受けてマットに乗せます。

商品によりますが、マット部分が防水仕様のものもあります。
その場合はマットに乗せたまま水やりをしても大丈夫です。
watering

ただし電源の周囲など部分的に防水でないことも多いので、商品の仕様・説明書を良く読んで、使い方を守ってください。

③サーモスタットって?
サーモスタット(サーモ=温度、スタット=とどめる)はその名の通り、温度を一定に保つための装置で、必ず暖房器具と一緒につかいます。

園芸用の暖房の多くは、人の暖房器具のような温度設定ができません。
その代わりにサーモスタットを取り付けるのが一般的です。
サーモスタットは付属のセンサーでつねに温度を測定し、事前に設定した温度に近づくよう、マットのパワーを自動で調整します。
thermo

では、サーモスタットを使わないとどうなるのでしょうか?

マットは単体だと、性能に応じてずっと同じ調子で温めつづけます。
マットの性能はよく「気温+〇〇℃」という風に記載されていますが、設定温度はこれ一つのみ、ということになります。

サーモスタットは必須の装置ではありません。
しかし温度管理が非常に楽になるので、できれば使用をおすすめします。


■国華園オリジナル!「植物育苗ヒーターマット」のご紹介
国華園では当社オリジナルのヒーターマットとサーモスタットを販売しています!

植物育苗ヒーターマットS
サーモ:なし
表面温度:気温+10~15℃(調整不可)
サイズ:53×25.5(cm)
防水性で、そのままで水やりも可能。温度調整には別売りのサーモが必須です。

植物育苗ヒーターマットL
サーモ:なし
表面温度:気温+10~15℃(調整不可)
サイズ:122×53(cm)
Sと比べて約4倍の広さがあるマットです。性能、機能面はSと同様です。

植物育苗ヒーターマット専用サーモスタット
対応温度:20~40℃
「植物育苗ヒーターマット」専用のサーモスタットです。