hati

植木鉢の選択は、植物の生長に直接関わります。園芸店の様々な大きさ・素材の植木鉢から、目的にあった鉢を探すための選び方をご紹介します。

1.サイズを選ぶ…最も重要なサイズの考え方
2.材質を選ぶ…素焼きとプラスチックの長所
3.その他のポイント
4.鉢そのものから選ぶ…弊社商品の紹介です



1.サイズを選ぶ


◆サイズ表記の号=寸=およそ3cm
pot_2

よく鉢のサイズを4号、5号などと表記しますが、この数字は鉢の直径(外寸)を意味します。
号は寸と同じで、1号=1寸=約3cmです。表記がないときは、何号にあたるか考えて買いましょう。
普通鉢は直径と高さが大体同じです。例えば5号鉢は高さ、直径がともに約15cmです。
(デザイン上そうでない鉢、浅鉢、深鉢などはこの限りではありません)。

◆「苗より一回り上」が適切なサイズ
植えつける鉢のサイズは、苗の大きさより一回り(1~2号)大きな物が適切です。
その後根詰まりが深刻になる前に、段階的に大きな鉢に植え替えます。鉢底から白い根が出始めたら植え替えを検討してください。

「始めから大きなサイズに植えたらダメなの?」という疑問が浮かびますが、苗より極端に大きい鉢だと問題が起きやすくなります。pot_1

徐々に鉢上げすれば根が鉢全体にいきわたりますが、いきなり大きな鉢に植えると、根の届かない中心部が過湿気味になり空気も少なくなります。
すると、根が空気の豊富な外側に伸びるため、中心が乾きにくい状態が解消されません。結果、根腐れを引き起こす原因となることなどが考えられます。

◆最終的な鉢のサイズは植物による
小~中くらいの草花、野菜などは5~6号鉢程度で十分です。
大きな草花や野菜(たとえばトマトなどと同程度かそれ以上)を育てるには10~13号くらいの大きさの鉢が適切です。

果樹や花木などの大きく育つ植物は相応に大きな鉢(国華園取り扱い商品ではビッグ鉢などが適しています)で栽培します。
大きく育たず、生育が抑制されてもよいなら小さい鉢でも栽培できますが、行き過ぎると根詰まりが起こるので注意が必要です。


2.材質を選ぶ


◆栽培性や置き場所などに影響します
鉢は様々な素材のものがありますが、メジャーなのは素焼き鉢とプラスチック鉢です。
暑い場所、動かさない栽培なら素焼き鉢がおすすめです。頻繁に動かしたいならプラスチック鉢が選択肢に入ってきます。

pot_3


素材通気性透水性重さ装飾性水持ち
素焼き鉢
プラスチック

素焼き鉢は少しだけ空気や水を通す性質を持ちます。それにより鉢の温度をある程度調整してくれ、植物が傷むのを和らげてくれます。
プラスチックは水や空気を通しませんが、逆に水持ちが良い素材です。また軽い・割れにくく安全という特徴があるため、頻繁に鉢の位置を変えるような場合に適しています。

3.その他のポイント


◆鉢のデザインや雰囲気も重要なポイント
栽培面以外にも、お庭や玄関のイメージ作りには当然見た目も重要です。
駄温鉢に似たテラコッタは見た目に美しいデザインの物が多く、雰囲気づくりにとても役立ちます。
自分のお気に入りの道具を使うことも園芸を楽しむポイントとなります。気に入った鉢にぴったりの植物を探す、という順番でも良いでしょう。

4.鉢そのものから選ぶ


◆実際のアイテムを見る
今まで紹介してきた観点を考慮しつつ、目的の用途に合った鉢を選んでみてください。弊社では素焼きやプラスチック以外の素材でできた鉢も取り扱っております。
1.テラコッタ鉢
素焼き鉢の一種。駄温鉢に近い性質を持ちます。デザインやサイズが豊富でオシャレなのが魅力です。オリーブなどを育てるのには特にピッタリ。
弊社では2種類の鉢を販売しています。
 ・パキスタン鉢
 ・ベトナム鉢
2.スリット鉢
スリット鉢はプラスチック鉢の一種ですが、角に空いたスリットをはじめ様々な工夫を凝らした構造で、植物の根を健全に育てる効果がある特殊な鉢です。
鉢植えで植物を育てると発生する、「サークリング」という根がぐるぐる巻きに伸びる現象を抑制します。どんな植物にも使うことができます。
3.ニュー菊鉢
国華園オリジナルのプラスチック製鉢です。大きな排水穴が空いているため、排水性や通気性が抜群で、とっても丈夫で軽くて使いやすいので、非常に優れたおすすめの鉢です。
菊栽培はもちろんのこと、野菜や花、果樹、花木など幅広い植物の栽培に適しています。使用時には底に鉢底網などを敷く必要があります。
4.駄温鉢
素焼き鉢の一種でポピュラーな植木鉢。普通の素焼き鉢にはやや劣りますが、空気や水が素材を通り抜けられるため通気性・排水性良い鉢です。
5.ビッグ鉢
プラスチック製の鉢で、果樹や庭木に適した大型サイズの鉢です。25L~45L型はブルーベリーやキイチゴなど、60L型は温州みかんなど、100L型は柿やイチジク、サクランボなどに適しています。もちろんその他の植物にも使用できます。
6.ファイバークレイ鉢
比較的最近誕生した素材の鉢です。まるでテラコッタや石のようなデザイン性や質感を持ち、同時に軽くて丈夫で通気性も良い高級鉢です。
※現在弊社での販売はありません。
7.セラミック鉢
陶器に近い素材で、通気性や透水性はありません。デザイン性が高く、主に観賞用の植物の管理に使用します。
※現在弊社での販売はありません。

世の中には様々な鉢が存在しますが、植物にとって心地良く、あなたにとってお気に入りの鉢選びを楽しんでください!
そんな鉢選びのお供に国華園を是非お選びください!!

→鉢の販売各種はこちらから。