
ゴールデンウイークも終わり、徐々に梅雨の足音が聞こえてきました。
皆様、お元気ですか?
梅雨が終われば、本格的な夏到来ですね。
炎天下での農作業は大変……熱中症には十分ご注意ください。
さて、そんな酷暑の中でも、準備しておきたい植物のひとつが「秋じゃが」。
夏に植え付け、秋に収穫するじゃがいものことです。
(※寒冷地での栽培は、残念ながらできません)
春植えとは違い、植え付けから収穫までの期間が短いため、いくつかのコツを抑えておく必要があります。
今回は、そのコツを大公開!
秋植えじゃがいも栽培のコツ
「暑さ対策」と「収穫までの短さ」をどうするか、それがポイントです。暑さ対策1 種イモは切らない
春植えの場合、種イモを切り分けてから切り口をしっかり乾かしてから植え付けます。
しかし秋植えの場合、暑さのため春植えに比べて切り口から腐敗しやすいのです。
ですので、秋植えじゃがいもは切らずに植え付けるのが一般的。
どうしてもイモが大きく、切りたいという場合は、切り口がコルク化するまでしっかり乾燥させてください。
暑さ対策2 浴光催芽する場合は直射日光を避け、風通しの良い日陰で行う
イモの発芽を促進する「浴光催芽」。
これは、光が当たると芽を出すというじゃがいもの特徴を生かして、発芽を促進させる方法です。
春は日差しがやわらかいので直射日光を当ててもかまいませんが、秋植えの場合、日差しが強すぎて、イモも芽も焼けてしまいます。
ですから、浴光催芽は明るく風通しの良い日陰で行ってください。
雨の当たらない場所に新聞紙などを敷き、種イモを並べて1週間ほど置きます。
暑さ対策3 植え付けは早朝に
夏の日中、暑いのは土の中も同じです。
いきなり熱い土の中に埋められた種イモは、蒸し焼きにされているのと同じ。
これでは、ダメになってしまうのも当然ですね。
植え付けは早朝の涼しい時、もしくは曇りの日にしましょう。
また、過湿を嫌うのはもちろんですが、植え付け時に乾燥がひどいのもよくありません。
適度な水分状態にするため、植え付け前日にしっかり潅水しておくか、雨の数日後に植え付けてもよいでしょう。
暑さ対策4 病気や害虫に注意
暑い時期には疫病などが発生しやすくなります。
蒸れや暑さで株が弱りますので、早めに殺菌剤を散布するようにしましょう。
また、ハダニやアブラムシなどの被害も増えます。
収穫直前に薬剤を使用する場合、収穫の何日前まで使用可能なのか確認しておいてください。
そして短期集中のコツは、「芽を1本に絞る」です。
苗が10から15センチくらいになったら芽かきを行います。
春植えでは1株に1から2本の芽を残しますが、秋植えではできれば1本だけ残すほうが望ましいです。
これは、養分の分散を防ぎ、できるイモの数を絞って効率よく肥大させるためです。
この作業をしないと、小さなイモがたくさん採れることになります。
このとき、株元に土寄せをしておくのを忘れずに。
草丈が25から30センチくらいになったら、もう一度土寄せをしましょう。

11月に入り、霜が数回降りた頃に地上部が枯れたら収穫です。
収穫の時、水分が多いとイモが腐りやすくなりますので、晴れが数日続いた後に収穫してください。
貯蔵適温は2から3度。風が通り、涼しくて日の当たらない場所で保存します。
イモを洗うと腐りやすくなるので、土は払い落す程度にしたほうがよいでしょう。
秋植えじゃがいも栽培方法
・芽かきと土寄せをしっかり行う
ジャガイモからはたくさん芽が出てきますが、養分を分散させないためにも芽は1~2本にします。
また、ジャガイモは種イモの上部分に新イモができるので、土寄せをしっかり行ってください。
1 植え付け半月前
ジャガイモの栽培にはpH5.0~6.5くらいの弱酸性土が適しています。
それ以上の酸性土の場合は苦土石灰をまいて調整してください。
※苦土石灰は入れ過ぎないように注意!
畑の全面を掘り起こします。
2 植え付け1週間前
畝をつくり溝に元肥をいれます。種イモが直接肥料にふれないように4~5cmの土を戻しておきます。

目安として、元肥:1㎡あたり 堆肥バケツ1杯 配合肥料10握り
※催芽(芽出し)について
ジャガイモの種イモは、光によって発芽が促されるという特徴があります。
芽を少し出してから植える場合は、数日間日に当てることで芽が伸びてきます。
20度以上の高温を避け、雨を当てないように注意してください。
3 植え付け2~3日前
種イモの大きさは30~40gくらいが適当。それ以上の大きなイモは切って使います。
切口に草木灰をつけて2~3日おき、切口をしっかり乾燥させてから植えます。
乾燥が甘いとそこから腐敗する場合がありますので注意してください。
※種イモには、芽が多く出る方(頂部)と芽がほとんど出ない方(基部)があります。
頂部に芽が2~3本出た時が植え付け最適期。
芽をつぶさないようにイモを縦切りにするのがコツです。

4 植え付け
切口を下にして、25cm間隔で植えつけます。その際、芽が土の中に埋もれてしまっても問題ありません。
7cmの高さまで土をかぶせます。
5 芽かき
芽は何本も出るので、10cmほどに伸びたら丈夫な芽を1~2本残して他はかきとります。
上に引っ張ると種イモが抜けるので注意してください。
6 土寄せ・追肥
子イモは種イモの上方につくため、土寄せが必要です。
ただし、一度に多くの土をかけると子イモ部分の温度が上がりにくく肥大が悪くなるので、2回に分けて行います。
同時に、追肥として1㎡あたり1握りの配合肥料を畝に施します。
※リン・カリ分が多く、チッソ分が少ない肥料を用います。

1回目:芽が15cmほど伸びた頃

2回目:1回目の土寄せの半月後

7 収穫
茎葉が黄色く枯れ始めたら1株掘って、イモの太り具合を確かめながら収穫します。
皮が柔らかいので丁寧に。
いかがですか?注意点はたくさんあるように見えますが、そんなに難しくはありません。
冬においしいジャガイモ料理はたくさんありますから、収穫が楽しみですね!
国華園では、市場にあまり出回らない品種も取りそろえておりますので、ぜひ家庭菜園で育ててご賞味ください。
秋植えジャガイモの種イモ販売はこちらから!