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胡蝶蘭の育て方・手入れの方法について
高級な贈り物でもある胡蝶蘭をせっかくいただいたら、大切にできるだけ長くお花を楽しみたいですよね。管理さえ良ければ3か月以上咲くこともありますので、頑張って育ててあげてください。

ここで基本的な胡蝶蘭の育て方、置き場所や温度、湿度、光、水のあげ方、花後の管理方法などをご紹介します。

胡蝶蘭を長く楽しむための3大ポイント

胡蝶蘭を育てるのに大切なポイントは3つ。これだけは絶対に守ってください。
1)直射日光を当てない
2)水をやり過ぎない
3)寒い場所に置かない
以上3つのポイントを気をつけることで、長く美しいお花を楽しむことができます。

胡蝶蘭の置き場所について

カーテン越し胡蝶蘭
胡蝶蘭の原種のアマビリスは、ジャングルの高い木に着生して生育します。ジャングルは木々が生い茂り、直射日光ではなく木漏れ日が入ってくるような環境です。
そのため、日当たりが良く、風通しも良い場所に胡蝶蘭の鉢は置くようにしましょう。
胡蝶蘭に直射日光を当ててしまうと、葉が焼けて枯れてしまうので、窓際に置く際はレースのカーテン越しのやわらかい光を当てるようにしてください。

屋内管理が基本です。もし屋外に置く場合は、木陰や遮光ネットで日差しを避けるようにしてください。また、冬期は必ず室内に入れてください。
胡蝶蘭は寒さに弱い植物です。冬期は必ず室内に取り込み、玄関などの冷える場所には置かず、人の居る居間などに置いてください。

胡蝶蘭の適温は20℃前後です。
暑すぎるとお花は早く散ってしまいますし、寒すぎると枯れる原因となります。
また、湿度は高い方が好みです。
直接冷暖房が当たると乾燥して傷みの原因となりますので、置き場所にはご注意ください。

胡蝶蘭の水やりについて

ッピングなしの胡蝶蘭
水をやり過ぎると、根腐れを起こして枯れてしまいます。
水苔の表面全体が完全に乾いてから水やりを行ないます。環境条件にもよりますが、1週間~10日に1度程度で大丈夫です。
鉢の底から水が出て受け皿に水が溜まるようであれば、受け皿の水はそのままにせず必ず捨ててください。
水のあげ過ぎ同様、受け皿に水が溜まったままの状態だと根腐れの原因となります。ご注意ください。
 ・夏期:よく水を吸うので、水苔の表面が乾いたらしっかり水をあげましょう。
 ・冬期:水のあげ過ぎに注意! 霧吹きで水苔の表面が湿る程度にしてください。
また、ラッピングをした状態のまま水やりを行うと、鉢の底に水が溜まり病気の原因となります。ちょっともったいない気はしますが、ラッピングは初めの水やりの際に外すことをおすすめいたします。

胡蝶蘭の花が終わった後の管理方法


胡蝶蘭は茎元から花が先に咲き、先端にある蕾がだんだんと咲き誇っていきます。
そうすると先に咲いた花は、やがてしおれていきます。そうした花を見つけたら、一つずつ摘み取ってあげましょう。

贈り物としてせっかく頂いた胡蝶蘭ですから、大切に育ててまた来年も美しい花を咲かせたい!とは思いませんか。

花が全てしおれてしまい、花茎だけの状態になったら、花茎を根元に近い部分で切ってしまいます。
その際、花茎の節を残してしまうと、節から新たに芽が出てくる可能性がありますので、節は残さないように切り落としてしまいます。
残す花茎の長さの目安は、根元から3~5cm程度です。

花茎を切る前に、花茎の支えである支柱は鉢から抜き取ってください。
(花を咲かせるには、胡蝶蘭が環境に慣れてからとなります。 場合によっては、2~3年ほどかかることもあります。)

上級者編~ 二番花を咲かせる方法

来年ではなく、もう少し早く次の花(二番花)を楽しむための方法をご紹介します。

二番花を咲かせるためには、根元から数えて3~4節残し、その上を斜めにカットします。切った場所のすぐ下の節から新たに花芽が伸びてきて、二番花を咲かせてくれます。
花茎を切ってから胡蝶蘭の二番花が咲くまでは3~5か月ほどかかります。
温度や水やりは花が咲いているときと同じ方法です。

二番花を咲かせた胡蝶蘭を続けて育てる場合は、来年も楽しむための方法と同様のやり方で、花茎を根元近くで切ります。ただし、二番花を咲かせるには相当な力が必要で、胡蝶蘭の体力はかなり消費されます。
力のある株であればまた次の季節に花芽を出してくれる可能性はあります……が、ギフトとして頂いた胡蝶蘭は花をたくさん咲かせていたため、株は疲労困ぱいの状態です。そのため、なかなか次々と花を楽しむのは難しいかもしれません。
二番花に挑戦した場合は、葉や根を育てる期間を十分にとり、英気を十分に養ってから次の花芽を期待する方が良いでしょう。
(また、品種によっては二番花を咲かせるには難しいものもあります。)

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