
初夏と秋に花が咲き、長い間楽しめるダリアの花。
ダリアは花色・形・大きさなどバリエーションが豊富で、花径は約5cmの極小輪から、30cm以上の巨大輪まであります。
花形もシンプルなシングル咲や豪華なボール咲・ポンポン咲や、ユニークなカクタス咲や、咲き分けるダリアなど様々あります。
そんなダリアの花を球根から育てる方法をご紹介します。
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◆ダリアの基本情報◆
・学名:DAhlia
・科名:キク科
・属名:ダリア属
・開花期:6~7月、9~11月
・植え付け時期:4~5月
・耐寒性:弱い
ダリアの植え付け時期は桜が咲くころが目安です。
植えつけ後に寒さに当たると枯死してしまいます。球根のまま屋内で保管すると、4月中下旬頃には発芽が始まるのでそれから植えつけると安全です。寒い地域では遅霜の心配がなくなってから植え付けましょう。
ダリアの栽培方法
■用土
水はけの良い用土を好みます。元肥として緩効性肥料を少量加えておきます。
鉢植えの場合は、園芸培養土もしくは赤玉土6:腐葉土4などを使用します。
■植えつけ方
日当たり・風通しの良い場所を好みます。
支柱は必ず植えつけ時に立てましょう。後から支柱を立てようとすると、球根に穴をあけてしまう恐れがあります。

【地植え】
大輪以上:深さ約10cm、間隔約80cm
中輪以下:深さ5~10cm、間隔約50cm
【鉢植え】
大輪以上:深さ約10cm、10号鉢に1球が目安
中輪以下:深さ約5cm、7~8号鉢に1球が目安
■水やり
与えすぎは球根が腐るので注意が必要です。植えつけ後たっぷりと水を与えますが、以後は発芽するまで水やりをしないようにしてください。
地植えの場合は極端な乾燥以外は必要ありません。鉢植えは水切れを行ないように適宜水やりを行います。
■追肥
発芽した頃と暑さが落ち着いてきた頃に追肥します。
鉢植えは2週間に1度くらい液肥を与えるか、月1回置き肥を施します。
■病害虫
アブラムシ、ネキリムシ、ヨトウムシなどが発生するので、見つけ次第捕殺したり薬剤を散布してください。また、植え付け時に浸透性殺虫剤をまくと予防になります。
うどんこ病などは殺菌剤を散布します。ウイルス病は有効な薬剤がないので、他に広がる前に処分します。
■仕立て方(わき芽かき)
わき芽かきはダリアの栽培において最も重要な作業です。
(ただし、小輪の花をたくさん楽しみたい場合は、わき芽かきは控えます)
発芽後、数本芽が出た場合は、太くしっかりした芽をひとつだけ残し、他はかき取ります。

2~3節伸びたらそれより上のわき芽をかき取ります。
1番花が終わったら茎の分枝点から2~3節残し、葉の付いている節の上で剪定します。
わき芽も下の方だけを残し、上部はかき取ります。
以後同様に繰り返せば、秋に再びわき芽が伸びてきます。

2~3節伸びた頃に摘芯し、1番花が咲き終わったら花がらを摘み取ります。そして下部の2節を残し、上部のわき芽をかき取ります。
以後同様に繰り返します。株が込み合うと病気の原因になるので、適宜間引き剪定をしましょう。
■花がおわったら
秋にも花を咲かせるためには夏の暑さで株が弱ったら、地上から3~4節を残して切り戻します。
暑さに弱く、35℃以上の陽が続くと枯死する場合があります。また日が短くなると気温に関係なく開花しなくなります。
【冬越し】
地植え(暖地)の場合、株が枯れたら地上部を切り、地面の凍結を防ぐため、その上に30cmほど土を盛って越冬させます。
寒冷地では葉が枯れたら球根を掘り上げ、乾燥しすぎないように湿り気のあるピートモス等に埋めて10℃前後で保存します。15℃以上で保存すると休眠したまま発芽しなくなるので注意が必要です。
鉢植えの場合は、鉢ごとそのまま室内などに移動させてください。
ダリアの自生地は冬期でも12~13℃でほぼ雨が降らないため、低温過湿に注意しましょう。
■栽培カレンダー

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また、ダリアは種子から育てる種類もあります。種のまき時期は3~5月で、開花期は夏から秋です。
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